株式投資は個人と法人どちらがメリットがある？
株式投資は個人と法人どちらがメリットがある？
株式投資をする際には、利益があがればあがるほど、税金問題が発生するようになります。株式投資をする際には、個人と法人のどちらでおこなった方が良いのかというと、個人と法人はそれぞれメリットがあるのできちんと見極めることが重要です。法人化をすることによって、節税効果を期待することができるようになります。個人の場合は、会社設立などしなくても良いので、手軽に株式投資をすることができます。しかし利益が上がってきた場合には節税の観点から法人化することをおすすめします。
個人のメリットとデメリット
株式投資を個人でおこなうことの、メリットは利益が出た場合に、税の負担が法人よりも低くなることになります。法人の場合は、約30パーセントの税の負担があり、個人の場合には、約20パーセントの税の負担になります。個人の場合は含み損益を所得計算に入れなくても良いので売却した場合のみ株式の値動きによる利益を獲得することができるので、資金を得てから納税することができます。個人の場合で株式投資をおこなっている場合、源泉徴収がある特定口座で取引をしている場合には煩わしい手続きが必要な確定申告は不要になります。一方法人場合にはかならず申告する必要がでてきます。源泉徴収なしの特定口座の場合や一般口座を使用している場合には、確定申告がｊ必要になるので注意する必要があります。個人で株式投資する際に発生するデメリットは、費用計上することができないことになります。個人の場合は、株式の取得費用と譲渡に要した費用だけが収入から控除することができないのです。
法人のメリットとデメリット
株式投資を法人化にする場合のメリットは、節税対策と損益繰越になり、他にもメリットはさまざまあります。法人化することによって、かかった経費を費用計上することができるようになります。株式の運用にかかわる費用やパソコンの購入費用などさまざまなものを費用計上することが可能なので、個人に比べて節税の効果が高いのです。費用計上をすることによって、株式で発生した利益の部分と相殺させることができるようになるので、節税か可能になります。そして法人化して株式運用をすれば最大で7年間損失繰越が可能になるのです。個人の場合の損失繰越は3年になるので個人と比べるととても優遇されています。給与所得や株式投資・FXなどはそれぞれ損益合算することができる点もメリットになります、法人で株式運用をしている場合、それと並行して個人でも株式運用が可能なこところも利点のひとつです。法人化することのデメリットは、利益が出た場合いの税の負担が個人に比べて高くなることになります。また法人化するには、会社を設立する必要があるので、設立費用がかかってしまう点がデメリットです。法務局へ何度も出向いたりする手間がかかってしまうのでとても大変になります。
配当などの注意が必要
株式投資をする際には配当など注意しておいた方が良いポイントがあります。株の配当とは企業が本業で得た利益を株主に還元することになります。金額は株主総会で決定する仕組みになっています。1年に1回の本決算のときや中間決算のときにおこなう企業もあり、年に2回株主総会がおこなわれる場合もあります。配当金は企業の業績によって変動します。配当金は保有している株式数に応じて支払われる仕組みになります。1株当たりの配当金に保有している株式数を掛けた金額が実際にもらうことができる配当金になります。配当金が支払われる時期は企業によって異なるのですが、3月に決算する企業の場合には、だいたい2ヶ月から3ヶ月後に配当金が受け取れることが多いです。配当益を目的として銘柄を選ぶ際には、配当利回りや企業の業績・配当の履歴などをチェックするようにすると良いです。業績のチェックは、証券会社の企業情報の項目で確認することができます。当期純利益が安定して推移している銘柄を選ぶようにすると良いです。1株当たりの年間の配当金を現在の価格で割って計算した配当の利回りや、配当金の有無はインターネットで公開されているので、こまめに確認した方が良いです。
まとめ
株式投資初心者はまずは個人がおすすめになります。法人化することによって、費用計上などができるので、節税の効果や最大で7年間損失繰越が可能になるのですが、法人化するにあたってかなりの手間と費用が必要になります。個人投資で法人化する目安は、個人の収入にかかる所得税の税率と、法人の収入にかかる法人税の税率を比較すると良いです。決算申告の場合は、個人の確定申告よりもかなり複雑な仕様になっていて自分でおこなうことは難しいです。個人の場合には赤字の年に関しては、税金を支払う必要がないので、株式投資初心者の方には、個人投資でおこなった方が良いです。個人投資である程度利益が上がってきた場合に、どうするのか検討すると良いです。法人化することで、メリットは多いですが、デメリットも見ることが重要ポイントになりきちんと見極めることが必要です。株式投資は自分だけの判断で決めるのではなく、専門家に相談することが大切になります。